病院の時間外料金

休日などに急に体調を壊し、急病センターなどに行った経験のある人も多いと思います。実際、診察を受けてみたことがある人なら一度は「診察料金が高い」と思った経験があるでしょう。実は病院や診療所などの取り決めによって、休日や深夜など病院の診療時間外に診察を受けると、いろんな料金が追加でかかってしまうのです。

時間外診療の場合、初診で85点(850円)、再診で65点(650円)が加算されます。また、深夜(22時から6時まで)はそのほかに深夜加算として初診が480点(4800円)、再診で420点(4200円)が追加されます。さらに休日に診察を受けると休日加算も加わります。休日加算は初診250点(2500円)、再診190点(1900円)です。 こういった料金が通常の診察料金に追加されることになります。
その為、休日の深夜などに病院を受診すると思いもかけないくらい高額な医療費を支払っていることになるのです。ただし、休日に通常の診察を行っている病院では、休日加算は病院の休日になりますので日曜や祝日ではないこともあります。

また、平日の病院の診察時間内だからといって安心はできません。平日の診察時間内であっても追加料金が加算されることがあります。夜間(18時から22時まで)や早朝(6時から8時まで)は、たとえ病院で提示している診察時間内でも「夜間早朝加算」といって初診、再診ともに50点(500円)が追加されます。仕事が忙しかったり、体調が悪くなる時間帯によってはやむを得ず利用しなければならない場合もありますが、賢く病院を利用するなら平日や土曜日の午前中のうちに病院を受診しておくのがいいでしょう。

また、意外と落とし穴なのは、病院を受診した後体調が変化したりなどして、医師に電話をかけ指示をもらった場合も診察とみなされ、所定の料金がかかります。往診も時間帯や緊急の度合いによって追加料金などが請求される場合もあるので注意が必要です。

気になる病院の個室利用

人間、いつ病気になったり事故に合うか分かりません。自分は健康体だから大丈夫と思っていても、ある日突然入院することになった、なんていうことは十分あり得る話です。

病院に入院が決まると、入院するお部屋を決めなくてはなりません。入院病棟にはどこの病院でも、2、4、6人が入れる大部屋と、ひとりっきりになれる個室とがあります。個室にもランクがあって、大部屋を仕切っただけのようなランクの低い個室から、パソコンなどの仕事道具を持ち込んでもいいような大臣クラスが入院するクラスの個室まで様々です。個室の中などに関しては病院側の考えによりますので違う点も多いとは思いますが、ランクが低い個室でもトイレや洗面所、冷蔵庫やテレビなどが周囲の患者さんの目を気にすることなく使えるような設計になっています。

個室と聞くと部屋の使用料金が気になるところですが、私の娘が田舎の総合病院に入院した時のことを参考に言えば、ランクが低い大部屋を一人一人に仕切っただけのような個室は個室料として別途請求される金額はありませんでした。つまり、個室代は無料でした。また、使用料金がかかる個室も、治療の関係や空き部屋が無いなど病院側の都合でやむ終えずその部屋を使う時は、料金は取らないと言われました。どの病院もそうなのかと調べてみたところ、意外にも病院側の都合で部屋を使用してもしっかり料金を取るという病院が多かったのには驚きです。

個室を使う理由としては次のような理由が多いようです。
・いびきなど、大部屋にいると他の患者さんの治療の妨げになると考えられた場合
・ひどい人見知りなど、大部屋にいることで患者さん自身の治療の妨げになると考えられる場合
・術後や集中した看護を必要とする、または、大部屋に空きがない、など病院側の都合による場合
・患者さん自身が仕事や認知症などにより、消灯などの規則を守ることが難しいと判断される場合

個室使用料は病気の治療などとは関係のない費用のため、病院側が自由に設定出来るようになっています。入院前のオリエンテーションをしっかり聞いて、トラブルが起きないように気をつけたいものです。自分が入院する時もそうですが、家族が入院する時にも気をつけてあげるといいですね。